プライベートで比良のヘク谷へ。
実は、登山を本格的に始める前にどっぷりと沢登りにハマっていた時期がありました。その頃は冬でも沢登り、毎週末沢登り、雨が降っても沢登り…だったんですが、アルプスの山にハマってからは沢登りから足が遠のいていました。
昔はまあまあ難しい沢にも行ってましたが今は初級レベル。
ほぼ1年ぶりの沢ということで初級のヘク谷。
ちなみに登山ガイドは沢登りは職能範囲外です。
初めはゴロゴロした岩の間を縫って進みます。そのうち、小滝が出てきますが直登可能。
滝を浴びながら登る場所も出てきて、思いのほか水が冷たくてすごく寒い!!
この滝は…登れないかぁ…。小さく巻けそうな気もしますが、滝の左側を大きく巻く。薄い踏み跡がありました。
急斜面のトラバースはいつも怖い。
沢登りはルートの取り方もロープを出すか出さないかも、滝を登るか登らないかも全てそのパーティー内での判断となります。常にロープでビレイされている訳ではないので、私は1番危険度も高いと思っています。
が、面白いです。読図能力やクライミング能力、どこをゴールとするか自由に決めることができます。
出てきた!大滝。また巻くのか~…と構えていましたが、この巻きは簡単でした。
この後はそんなに難しいところもなく、谷もゆるやかに。
綺麗な森を見ながら歩いていると…あれは?
もしかして、熊棚?!(熊が木の上で実や葉を食べた跡にお尻の下に折った枝を敷いていった跡)
緑が濃すぎて枝があまり目立たないですが、ヤドリキでもなさそうですし、恐らく熊棚。
比良山系では以前実際に木の上にいた熊が逃げ出したところを目撃したこともあります。
壊れた小屋跡を過ぎて左岸が植林帯になってくると支谷が。谷を詰めていくと水が無くなり、広い森に出ます。
小女郎ヶ池の方向を見定めてどんどん進んでいくと…到着。
小女郎ヶ池には誰もおらず、とても静かで良い雰囲気。
鹿の親子が池のほとりに出てきました。(写真中央にかすかに写っています)
ここから蓬莱山も近く、時間があれば登ってもいいですね。ヘク谷の途中で蓬莱山に続く尾根に乗って登ることも可能です。
今回は時間も遅いので登山道で下山しました。
沢登りは登山よりもはるかにハードルが高いイメージですが、装備さえ揃えてしまえばいつでも行けます。
沢登りもガイドされている山岳ガイドや登山ガイドステージⅢのガイドさんを探したり、アクティビティとして沢登りを開催している会社もありますので興味のある方は是非チャレンジしてみてくださいね。
沢登り主体の山岳会に入会するのもいいですね。
残念ながらヤマクラスではご案内はできませんが、アドバイスや行ったことのある沢の話ならできます(^_^;)
色んな『山』を経験してみてください☆