私は今年の春に南紀熊野ジオパークガイドの北部エリアのガイドとして認定されたばかりです。そのジオパークガイドの研修で和歌山県古座川町の嶽の森山に行ってきました。古座川付近は一枚岩や虫喰岩、橋杭岩などの奇岩の多い場所。この奇岩は弧状岩脈の一部であり、嶽の森山もその一部でマグマが冷え固まってできたもの。長い年月をかけて崩壊が進み、今見えている橋杭岩や嶽の森山等は「なんとか崩壊せず残っている」状態。ですが、現在も崩壊は進んでいて大きな火成岩体がゴロゴロと山中に落ちていました。
標高は雄岳でも376mと低い山ですが見ての通りの急峻さ。岩を登ったりもします。雄岳よりも雌岳の方がより急で山頂も狭かったです。
豆腐を重ねたように見えるから豆腐岩。これは柱状節理が横になった断面を見ている状態とのこと。普通、柱状節理は縦に発達しているので分かりやすいんですが、こういう風に断面が見えていることもあるんですね。小さくて分かり難いですが、雌岳の写真を見て頂くとちょっとだけ柱状節理になっているのが見えるかと思います。
岩や大地の成り立ちも知ると面白いものです。