短時間で登れる3000m級の山、乗鞍岳。1か月も前になりますが、添乗の仕事で乗鞍岳に行ってきました!
お天気がよく、お花もたくさん咲いていて(8月上旬)、美しいご来光も見ることができました。
標高2700mまでバスであがることができるため、3025mの山頂まではコースタイムで1時間半ほどで登ることができる乗鞍岳。そのため、普段山に登らない方も登ってこられます。
でも、1番心配なのが高山病。高山病までいかなくても多少の高度障害が出ることもあります。バスで一気に登ってしまうので身体が高度に順応できないことも。
実際、今回お客様の中に夜に気分が悪くなり、登頂を断念された方もいらっしゃいました。
初めての高山なのであれば、1度はゆっくりと高い山に登って身体を慣らしておくことも大切です。
そうは言っても、その時の体調によっては高度障害が出ることもあります。
私も1度、高度障害が出たことがありました。
初めて高山に登ったときには何も出なかったのですが、何度か高山にも登ったことがあったのにも関わらず…です。
症状が出たのは燕岳(2763m)に登ったときでした。
燕岳より高い富士山に登ったときには出なかったのに…です。
一般的に高山病の症状というと、頭が痛くなったり、吐き気がしたり…と言われます。
ただ、そのときの症状は頭痛や吐き気ではなく、「3歩歩いただけですごく疲れてすぐに立ち止まってしまう」というものでした。
燕岳に登ったことのある方はご存じだと思いますが、燕山荘までの登りは結構キツイところもありますが、燕山荘~山頂までは比較的ゆるやかで歩きやすい道です。
燕山荘までのキツイ坂ではなんともなかったのに、燕山荘~山頂までの間でちょっと歩いただけでも疲れたのです。
そんなにしんどくなることは、ほぼなかったですし、決して速く歩いた訳でもありません。
おかしいなぁと思っていましたが、後から気づきました。
「多分、高度障害だ」と。
なぜなら、小屋に近づくにつれて(高度が下がるにつれて)症状が治まってきたことと、小屋から下では何の症状もなかったからです。
なぜそうなったのか、原因を考えてみると、恐らく睡眠不足。
前夜に夜行バスに乗って移動したため、よく眠れなかったのが原因かと思われます。
このように、高山病、高度障害と言っても頭痛や吐き気以外の症状もあります。
眠気に襲われることもあるようです。
ただ、例外として、、こんなこともありました。
南アルプスの赤石岳に登ったときのこと。
妹が途中で吐き気がする、気持ち悪いと言い出しました。
「吐き気=高山病」と高い山に登っているときはそう連想してしまいます。
高山病だったら山頂には行けないなぁと思っていたら…。
吐いてしまったらスッキリして、高度を上げても全く何も症状は出ませんでした。
結論=賞味期限が1日過ぎたおにぎりを食べたことによる食あたり…でした(^_^;)
普段1日くらい賞味期限が過ぎたものを食べてもなんともないんですが…皆様も気をつけてくださいね。
が、高山に登ることによって胃腸の働きが鈍くなり、食欲がなくなったり気持ち悪くなることもあるようです。
これも一種の高度障害のようですが、徹底的な違いは「高山病は低い場所に下ることでしか治らない」ということです。
胃腸の働きが鈍くなって気持ち悪くなっても、吐いてしまうとスッキリして症状が治ることもあります。
本当に高山病にかかっていれば、吐こうとも、標高の高いところに登るとなかなか症状が治まりません。
ほんとにちょっとの標高の高さでも辛くなることもありますので、そんなときは無理をしないで標高の低い場所へ戻りましょう。
高山(2000m以上の山)に登るためには身体を慣らしたり正しい呼吸法、ゆっくりと無理をせず登る必要があります。
登山者の中には息をハアハアと切らせながら登っている方が多く見られました。息切れするほどのスピードで登っているということは無理をしているということです。
意外と自分のペースで歩く、ということがなかなかできなかったり自分のペースが分からないということがあります。
『0から始める登山クラス』では、将来、高山(北アルプスの山)に登ることを目標としてステップアップしていきます。
正しい呼吸や、自分のペースを知ること、高山病対策についてのレクチャーもあります。
高山にチャレンジするのは来年ですが、是非、基礎から学んで頂けたらと思います。
第1回の観音峯(9/10(日)、9/28(木))は、装備が揃ってないという登山超初心者の方向けの内容となります。登山に必要な装備やバテない歩き方、休憩の取り方等をお話致します。
第2回~は登山に日ごろから親しんでいる方にも役立つ内容となっております。
途中参加や興味のある回だけの参加も可能です!
是非、チェックしてみてくださいね。
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